顧客本位のモノづくりを目指し、常にチャレンジを続ける『有限会社ウエルド』
今回は溶接製造課 主任の山根正人さんにお話を伺いました。
「高校卒業後は、陸上自衛隊に花屋、畳屋、それからパチンコ屋も経験しました。」
「職を転々とした1番の理由は、やったことのない仕事がしたかったからです。」
山根さんは、胸を張ってそう答えてくれた。
「もう1つは、モノをつくることが大好きだからかな。畳屋とかもそうでしょ?」
自衛隊の駐屯地だった広島でさまざまな経験を積んだ山根さんは、ウエルドに根を下ろした。
「町へ出て建物の溶接部分を見つけては、自分のものと比べてしまいます(笑)」
山根さんの言葉に、取材に同席していた社員の皆さんも口を揃える。
「みんな同じだよ(笑)これはロボットだなとか、ここまで細かいのは無理だな、とか。」
「なかにはへったくそだなと思うモノもありますよ(笑)」
「『自分だったらこうするのに』とか考えてしまいますね。普段の生活のなかでも役立つヒントはたくさんあるので、いつもアンテナを張っています。ある意味、職業病ですよね(笑)」
溶接は1発勝負。だからこそ達成感を味わえる。
「複雑な図面がやってくると『できるか?』と思うことでも、完成すれば『やったぜ!』と思える。毎回違う依頼がやってくるので、緊張感を失うことは無いし、やりがいもあります。」
精度の高い技術を求めて、ウエルドにはリピーターも多くいらっしゃるそうだ。
社員の目からみて、ウエルドの職場環境はどのように感じられるのか。
「社長がとにかく明るくて、前向きでポジティブなんですよ。社員の誕生日など、イベントごとになるとメロンやケーキも差し入れてくれたりします。」
中小企業ならではの、アットホームな雰囲気に山根さんの顔もほころぶ。
さらに、社長に関するこんなエピソードを話してくれた。
「閑散期のだらけがちな雰囲気の時も、そっと注意してみんなの気を引き締めている。さすが社長はよく見ていますよ(笑)」
職歴を重ねている山根さんに、社内で尊敬できる方について聞いてみた。
「すごい後輩がいるんです。彼がある機械の研修から帰ってきて、学んだことをみんなに教えてくれたことがありました。操作からメンテナンスまで、こちらが質問したことを全て答えてくれて。マニュアルなども丁寧に整理されていました。『やるなあ』と感心しました。」
「近々忙しくなる予定と聞いています。今のうちから製品の流し方・作り方などを考えて、対応できるようにみんなで頑張っていきたいですね。」
実はパパになったばかりの山根さん。父親としての顔ものぞかせた。
「8ヶ月になったばかりで、めちゃめちゃかわいいんです。」
「家族の笑顔が見たいから、早く帰れるように仕事を調整できないかな(笑)」